株式会社みんせつ(本社:東京都中央区、代表取締役:中安 祐貴)は、上場企業のIR担当に対して、新型コロナウイルスの決算説明会に与える影響についての調査アンケートを行いました。
【調査期間(全3回)】
- 2020年3月18日13:00より3月25日21:00、有効回答数445社464名)
- 2020年4月06日13:00より4月07日18:00、有効回答数518社541名)
- 2020年4月21日13:00より4月22日18:00、有効回答数505社521名)
調査結果の集計・分析結果を以下、報告します。
(こちら:https://www.atpress.ne.jp/news/211472と同様の内容です。)
調査結果サマリー
- 会場開催が激減(8割程度だったものが1割へ)
- 開催予定は6割前後で変化は少ないが、開催しない割合が1割弱から2割強へ増加
【時価総額別】
- 時価総額1,000億円以上の企業は「会場開催なし」の割合が高い傾向がより顕著に
- 時価総額1,000億円未満で開催しない割合が高い傾向は変わらない
調査結果詳細



【全体傾向】
時系列で開催状況の変化を比較すると以下の通りです。
3/25時点 | 4/7時点 | 4/22時点 | |
---|---|---|---|
開催する | 63% | 61% | 58% |
開催しない | 7% | 11% | 22% |
未定 | 30% | 28% | 20% |
「開催する」の割合は大きく変化していませんが、その内容には変化が見られます。
開催する場合の内訳
「会場のみでの開催」が59%から8%へと1/7以下に激減し、「会場開催なし」が19%から90%へと4.7倍に増えました。急増した「会場開催なし」ですが、その内訳としては「テレカンおよび録画動画配信」が32%、「LIVEおよび録画動画配信」が23%、「録画動画配信のみ」が30%となっています。他形式との組み合わせを含めて「録画動画配信」を採用する企業が増えたことがわかります。
【時価総額別動向】



時価総額別に見た開催状況について
時価総額が高くなるにつれ「開催する」割合が高く、「未定」の割合が低くなる傾向です。これは時系列で見た場合も同様で、特に1兆円以上の企業では「未定」が0%になり「開催する」が100%となりました。
対照的なのが、1,000億円未満の企業では「開催する」と「未定」の割合が1,000億円以上の企業と逆の傾向です。
「開催する」は「100億円以上1,000億円未満の企業」の場合で63%から53%へ減少、「100億円未満の企業」では64%から44%へ減少しました。
「未定」の割合は「100億円以上1,000億円未満の企業」では28%から23%への微減、100億円未満の企業」では24%から23%とあまり変化がありません。
時価総額別の開催形式について



100億円以上の企業では、「会場開催なし」が90%以上です。特に1兆円以上の企業では、「会場開催なし」は100%です。
特徴的なのが、「100億円未満の企業」では「会場での開催(他形式を含む)」の割合が27%と、他の時価総額帯の企業と比べて高いことです。
開催形式の詳細としては、1兆円以上の企業は「テレカン」の割合が高く、100億円未満の企業は「録画動画配信のみ」の割合が高いという傾向が見てとれます。
時価総額別の特徴
大きな傾向としては、時価総額が高くなるにつれ「開催する割合が高いが、会場開催はしない」、時価総額が低くなるにつれ、「開催しない、未定の割合が高く、開催の場合には会場開催での割合が比較的高い」ということが言えます。
調査概要
調査対象: 上場企業IR担当者
回答数 : 505社(521名)
調査方法: インターネット調査
調査期間: 2020年4月21日13:00より4月22日18:00
データの引用・転載について
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